「最近、髪の元気がないな…」「抜け毛が増えたかも?」そんな風に感じた時、多くの女性がまず思い浮かべるのが**「女性ホルモン(エストロゲン)」**の存在ではないでしょうか?もちろん、加齢とともに減少するエストロゲンは、髪の健康に深く関わっています。私自身ももうすぐ47歳。体のちょっとした不調があると、「もしかして更年期?」「ホルモンバランスのせいかな?」と、ついエストロゲンのことを考えてしまいます。
でも、ちょっと待ってください!実は、髪の悩みに深く関係するホルモンは、エストロゲンだけじゃないってご存知でしたか?今回は、あなたの髪と心に大きな影響を与える、もう一つの大切なホルモンについて、深く掘り下げていきたいと思います。
「諦めていた髪」がこんなに変わった!60代女性の事例から学ぶこと
60代のヨガ講師をされているお客様のケースです。普段から健康意識が高く、セルフケアにも熱心に取り組まれていた方。それなのに、「髪が伸びにくい」「うねる」「細くなった」「全体的にボリュームがない」といったお悩みを抱え、ご自身での努力にも限界を感じてご来店されました。
私たちはまず、シャンプーのタイミングを朝から夜へ、そして湯シャンからその方に合った正しい洗髪方法へと見直すことから始めました。さらに、生活リズムの改善も含め、お客様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なケアをご提案。その結果がこちらです。
ご覧ください!髪質も抜け毛の状態も、劇的に良い方向へ変化しました。お客様も、この年齢での変化にとても喜んでくださいました。
もちろん、60歳というご年齢を考えれば、女性ホルモンであるエストロゲンの減少は避けられません。では、エストロゲンが減ると、具体的に髪にはどんな変化が起こるのでしょうか?
エストロゲン減少が髪に与える影響
エストロゲンは、髪の成長期を長く保つために非常に大切なホルモンです。これが加齢とともに少なくなると、
- 髪が細くなる
- 髪が伸びにくくなる
- 抜け毛が増える
- 頭皮がたるみ、うねりや癖が出やすくなる
といった現象が起こります。まさに、先ほどの事例のお客様と同じような変化ですね。これらは誰にでも起こりうる、ごく自然な老化現象です。でも、だからといって放っておくと、どんどん進行してしまうのが怖いところ。だからこそ、エストロゲン減少への対策は、健康な髪を維持するためには欠かせないのです。
「更年期だから仕方ない」「ホルモンバランスのせいだから諦めるしかない」…もしあなたがそう思っているなら、そして「炭水化物制限中」「食事量が少ない」という方は、ぜひこの先を読み進めてくださいね。
髪の救世主?それとも悪役?知られざる「もう一つのホルモン」の正体
では本題です。エストロゲン対策と同じくらい、いや、それ以上に注意すべきホルモン。それが**「ストレスホルモン」と呼ばれる「コルチゾール」**です。
少し前に別の動画でもお話しましたが、このコルチゾールが体内で過剰に分泌されると、髪にはこんな悪影響が!
- 毛周期が乱れ、髪の成長期が短くなる
- 髪の細胞を作る「毛母細胞」の働きが低下する
- 頭皮の血流が悪くなる
これらが複合的に絡み合い、結果として抜け毛が増えたり、髪の老化を加速させてしまうのです。
さらに驚くべきは、実はエストロゲンとコルチゾールは、同じ「コレステロール」という材料から作られているということ!
肉体的・精神的なストレスが増えたり、体がエネルギー不足を感じると、体は生命維持のために「コルチゾール」の生成を優先するようになります。するとどうなるか?本来作られるはずのエストロゲンの生成が後回しになってしまうのです。体内のコレステロールの量は限られているので、コルチゾールがたくさん作られれば、その分エストロゲンに回る材料は少なくなってしまいます。せっかくエストロゲンを作れる体なのに、ストレスによってそのチャンスを逃してしまうなんて、本当にもったいないですよね。
コルチゾールも体にとっては大切なホルモンですが、バランスが重要。自分でこのバランスをコントロールできれば、髪の未来はもっと明るくなります!
コルチゾールを増やさないための3つのポイント
では、コルチゾールを必要以上に増やさないためにはどうしたらいいのでしょうか?ポイントは以下の3つです。
1. 糖質制限や絶食はNG!
血糖値が乱高下すると、コルチゾールの分泌が増えてしまいます。過度な糖質制限や極端な食事抜きは避け、安定した血糖値を保つことを意識しましょう。
2. ストレスを溜めない生活を意識する
わかってはいるけれど、これが一番難しい!という方も多いかもしれませんね。でも、深呼吸、ウォーキングなどの軽い有酸素運動、趣味に没頭する時間を作るなど、副交感神経を優位にする工夫を取り入れてみましょう。副交感神経が優位になると、コルチゾールの分泌を抑える働きがあります。
【発毛技能士流!寝る前のリラックス呼吸法】
私が寝る前に実践している呼吸法をご紹介します。
- 舌の位置:まず、舌を上顎に軽くくっつけます。こうすることで、寝ている間に食いしばってしまうのを防げます。
- 吸う:鼻から4秒かけてゆっくり息を吸い込みます。
- 止める:そのまま4秒間息を止めます。
- 吐く:口から「フーッ」と、吸う息よりも長く、ゆっくりと吐き出します。
有名な「478呼吸法」(4秒吸って、7秒止めて、8秒で吐く)もありますが、私は止めることに意識が向きすぎると逆に力んでしまうので、止めるところは4秒にしています。とにかく大切なのは、深い呼吸を意識し、吸う息よりも長く吐き出すことです。
この呼吸をしている時は、何も考えず「無」の状態になることを心がけています。深い呼吸で体をリラックスさせてから眠りにつく日は、やはり睡眠の質が違うと感じますよ。ぜひ試してみてくださいね。
3. 質の高い睡眠をとる
夜の時間を有効活用して、体を休める時間を作りましょう。寝室の照明を関節照明にしたり、寝る前のスマホやPCの使用を避けてブルーライトを浴びないようにしたり、ゆっくり湯船に浸かって体を温めたり…。「睡眠のゴールデンタイム」を意識して、心身ともに休まる時間を大切にしてください。
エストロゲンとコルチゾール、両面からのケアで美髪へ!
もちろん、エストロゲン減少対策として、大豆イソフラボンのようにエストロゲンに似た働きをする成分を食事で補うことも大切です。
ですが、エストロゲンだけに注目するのではなく、ストレスホルモンであるコルチゾールの影響もしっかり理解し、両面からケアしていくのが、健康的で美しい髪を育むための最も効率的な方法です。
**食事、ストレスケア、睡眠。**この3つの要素は、コルチゾールだけでなく、私たちの心身全体の健康にも深く関わっています。
「ホルモンのせいだから仕方ない」と諦めずに、まずはできることから少しずつ毎日の生活に取り入れてみませんか?きっと髪だけでなく、あなたの心も前向きになるはずです。
「ストレスケアって、どうすればいいんだろう?」「私の場合、どうしたらいいんだろう?」もしそう思われたら、当店の無料カウンセリングをご活用ください。お客様のお気持ちやお悩みにしっかり向き合うスタッフが、丁寧に対応させていただきますので、安心してお話しくださいね。
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