髪の毛と血余
「薄毛が気になるからクリニックや発毛サロンに通っているけど、もっと根本的に髪のことを知りたい」
そう思っていませんか?
今回は、薄毛でお悩みの皆様に知っていただきたい「髪の毛と血余の関係」について、そして健康な髪を育むための生活習慣や食事についてご紹介します。
「血余」という言葉、あまり聞き慣れないかもしれません。
中医学では髪と血の関係は深く「髪は血余」という考え方があります。
これは、髪が血液の栄養を受けて生成されることを意味し、血液の状態が髪の健康に大きく影響するということを示しています。
血が十分にある場合: 髪は艶やかで、太く、抜けにくい状態が保たれます。
血が不足している場合: 髪は細くなり、抜けやすくなったり、白髪が増えたりする可能性があります。
生活習慣の見直し
健康な髪を育むためには、髪の毛までしっかりと血液(栄養)が行き届くための生活習慣の見直しが大切です。
規則正しい睡眠
睡眠中に成長ホルモンが分泌され、髪の成長を促します。
質の良い睡眠をとることで、健康な髪の毛が成長しやすい状態を作ります。
その為には、お風呂に浸かるということも大切です。
今回は、お風呂に入ることのメリットや入るタイミングなどを詳しく解説していきます。
お風呂に入ることで起こる体の変化
体温上昇: お湯に浸かることで、体の深部体温が上昇します。
入浴後、体温下降: 入浴後、体の表面から熱が放散され、深部体温はゆっくりと下降していきます。
体温が下がると眠気が促進される: 体温が下降するタイミングで、睡眠を司るホルモンであるメラトニン分泌が促され、自然な眠気が訪れやすくなります。
深部体温が下がり切らないと寝つきが悪い: 寝る直前に温かいお風呂に入ると、深部体温がまだ高い状態で布団に入り、寝つきが悪くなる可能性があります。
なぜ寝る1~2時間前がベストなのか?
入浴後、ちょうど良いタイミングで体温が下がる: 寝る1~2時間前に浴槽に入ると、布団に入る頃には深部体温がちょうど良い具合に下がり、快適な睡眠へと導かれるのです。
リラックス効果: 温かいお風呂に浸かることで、心身がリラックスし、副交感神経が優位になります。これにより、ストレスが軽減され、質の高い睡眠へとつながります。
その他、お風呂の温度や時間についても考慮しよう
温度: 熱すぎるお湯は交感神経を刺激し、興奮状態を引き起こす可能性があります。ぬるめのお湯(38~40℃程度)にゆっくりと浸かるのがおすすめです。
時間: 長湯は体力を消耗し、かえって寝つきが悪くなる可能性があります。10~20分程度の入浴を心がけましょう。
バランスの取れた食事
血液は食べた物からつくられています。バランスの良い食事を意識することは、発毛育毛の基本です。鉄分、亜鉛、ビタミンB群など、髪の成長に必要な栄養素をバランス良く摂りましょう。
食事で意識したい栄養素
- 鉄分: 髪の毛の主成分であるケラチンの生成に不可欠です。レバー、ほうれん草、海藻などが豊富です。
- 亜鉛: 髪の成長を促進し、抜け毛を防ぐ効果が期待できます。牡蠣、牛肉、ナッツ類などが豊富です。
- ビタミンB群: 新陳代謝を活発にし、髪の成長を促します。豚肉、鶏肉、卵などが豊富です。
- タンパク質: 髪の毛の主成分であるケラチンの材料になります。肉、魚、大豆製品などが豊富です。
発毛サロンと食事療法の併用で、より効果的に
発毛サロンでのケアと、自宅での食事療法を併用することで、より効果的に薄毛対策を進めることができます。
発毛サロンでは、頭皮マッサージや育毛剤など、プロによるケアを受けることができます。一方、食事療法では、体の中から髪を健康にすることができます。
お食事での改善が難しい方はサプリメントで摂取することもおすすめです。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは血行を促進し、頭皮の環境改善にも繋がります。
頭には筋肉が少なく、ご自身で頭皮を動かすことはできません。
そのため、筋肉も凝り固まり、血流不足を起こしやすい状態となります。
特に側頭筋や後頭筋をしっかりとほぐし、帽状腱膜の緊張を緩めることが大切です。
ストレスの解消
ストレスは自律神経を乱し、髪の成長を阻害する可能性があります。運動、ヨガや瞑想など、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
最後に・・・
髪の毛の健康は、生活習慣や食事と密接な関係があります。発毛サロンに通いながら、同時に生活習慣の見直しやバランスの取れた食事を心がけることで、より効果的に対策を行えます。
当店の理念は「心も身体も健康になる発毛」です。
見た目だけでなく、心も身体も健康になることで心からの笑顔とご自身らしい人生を送っていただきたいと考えています。